肛門から内視鏡を挿入して、盲腸までの大腸と小腸の一部を直接観察し、病変を見つけるために行います。
もし病変が見つかれば、良性の病変とがんを区別するため、一部をとって顕微鏡で調べる検査(生検)を行います。早期がんなら検査と同時に治療(手術)することもできます。
とにかく細いです。ただし大腸は挿入の仕方にコツがあり、『空気を入れない、腸を伸ばさない』が大切です。『検査はもう済んだんですか』と言われる患者様もたくさんおられます。
大小様々なタイプのファイバースコープを用途に合わせて使用しています。
院内感染が問題になっている昨今ですが、当院では血液検査とこの洗浄器で防御策をとっています。
低温殺菌機で熱に弱い医療機器の殺菌を行う装置です。
検査前に心電図をとり、状態を確認して検査を行います。
病気の発見が遅れ、治療が遅れたり適切な治療が受けられず、手遅れにあることがあります。大腸がんでも早期に発見すれはほとんど治ります。
A:がんが大腸壁内にとどまるもの
B:がんが大腸壁を貫くがリンパ節転移のないもの
C:リンパ節転移のアルもの
D:腹膜・肝・肺などに遠隔転移のあるもの
*大腸の壁の中にがんがどの程度深く入っているかでがんを分類
検査の前に偶発症や合併症の予防のため、血液検査を行い以下のことを調べます。
貧血ではないか・血がとまりやすか・感染症(肝炎・梅毒など)にかかってないか
*感染症が陽性でもガイドライン沿って機器を洗浄・消毒しているので問題無く検査を受けていただけます。
細心の注意をはらって検査を行いますが、まれに以下のような偶発症や合併症を生じることがあります。
大腸の狭いところがあるとき、下痢や腸管洗浄液を飲むことにより、ごくまれに腸閉塞症状が現れることがあります。この場合強い腹痛や何回もしたりします。
不安や緊張を柔らげたり(鎮痛剤)、痛みを和らげる(鎮痛剤)のための薬んにより次のような症状が現れることがあります。
悪心・嘔吐・口渇・物忘れ・目がちらちらする・頻脈・尿閉
内視鏡を大腸に挿入しますので、腸管をこすったり、腸が伸びたりして次のような偶発症を生じることがあります。
穿孔(腸に穴があくこと)・出血
小・大腸内視鏡検査に伴う偶発症の発生頻度
総発生頻度 0.069%(2038人)うち大腸検査内視鏡による死亡者数 0.00088%(26人)
(日本内視鏡学会偶発症対策委員会報告 1998〜2002年)
*万一合併症が生じた場合は、それに対して迅速に対応します。
必要であれば、検査前に心電図をとります。
検査前の1週間、休薬が必要ですので、かかりつけ医に相談して、許可をもらって休薬してください。
休薬が必用な場合があります。
時 間 | 準 備 | |
---|---|---|
検査前日 | 朝 食 | 通常どおり、食べて下さい。(消化の良いものを食べてください。) |
昼・間・夕食 | 検査食を食べて下さい。 | |
就寝前(午後10時) | 緩下剤をコップ1杯いじょうの水で服用してください。 | |
検査当日 | 朝食(絶食) | 喉がかわいたり空腹感があれば、水分はとっていただいてもかまいません。 |
午前 時 | マグコロール等張液1800mlを服用してください。この時間以降は、絶食です。 |
電車・バス・タクシーでお越しください。検査後、目の焦点が合わなかったりフラつくことがありますので、マイカー・バイク・自転車などは避けてください。
*指示通りに準備が出来なかった方や、薬を使用しても水のような便にならなかった方は、診察が受けられないことがありますので、検査当日、必ず申し出てください。
*わからないことや、薬を服用されて気分が悪くなった時には、すぐにご連絡下さい。
検査の前の大腸の運動を止める注射をします。
また、通常、不安や緊張を和らげたり(鎮痛剤)、痛みを和らげる(鎮痛剤)のための薬は用いませんが、腸管に癒着があり痛みの強い場合は必要に応じて用いることがあります。
尿・便が青っぽくなることがあります。
検査後10〜20分ほど待合室でお休みいただきます。
大腸検査の準備は個室でリラックスして行っています。下剤が効いてきて大慌てということはありません。
検査後、ゆっくり休んで帰ってください。
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